CMSは、自社管理などに必須とされるコンテンツ管理システムです。
便利な反面、定期的なメンテナンスや更新が必要な点や、脆弱性が問われることも・・・。
今回は、CMSの運用についての知識をしっかり身につけましょう。
CMSとは
コンテンツ管理システム(Content Management System)の略で、ホームページ初心者でも簡単に作成・更新できるシステムのことを言います。
通常のホームページを制作する場合、ページの文章や基本枠組みを形成するための「html」、デザイン・レイアウトの形成に必要な「CSS」といった、コーディングの知識が必要となります。このhtmlやCSSの情報をサーバーにアアプロードすることにより、ホームページが形成される仕組みです。
CMSは、そういった専門知識や技術を要する代わりに、インターネット環境とブラウザがあれば、自社でも更新・構築・管理が可能なシステムとなります。
CMSの種類
CMSは3種類に分けられます。
①ワードプレスなどの誰でも使用可能な【オープンソース型】
②専門機関による独自開発されたものを用いる【パッケージ型】
③インターネットを介して情報管理する【クラウド型】
①「オープンソース型」
広く知れ渡り、世界80%の企業が使用しているとされています。
具体的にはワードプレス・Wixなどが該当。
誰でも無料でインストールすることができ、専用の管理画面から更新・編集が可能です。
②【パッケージ型】
具体的には、顧客管理機能や注文管理機能などを備えたパッケージタイプのものです。
こちらも、管理画面にログインすることで、ユーザー情報や商品情報を管理できます。
クライアントの要望に合わせて、オーダーメイドで作ることが多いでしょう。
③【クラウド型】
勤怠管理システムや給与明細システムなど、一般的にWeb上で一貫して取り扱うことが可能なタイプです。
スマホの普及とともに、クラウド型のCMS利用者数が圧倒的に多くなっています。
CMS導入のメリット・デメリット
3種類とも、情報管理において便利とされます。
<CMS導入のメリット>
更新面においては、「ワンタッチで楽々」「Wクリックでワード感覚」「日時指定をして決定するだけ」など、日々の操作の手間を省くことが最大のメリットと言えます。
基本的に、デザインがテンプレート化されているケースが多いため、短期間で画像と文章を入れ込んでアップすることが可能です。
そして、Googleで重視されている”スマホサイト”が自動で生成されることも多いです。
<CMS導入のデメリット>
本来は「専門ツール」のため、操作方法や仕様はオリジナルであることが多いです。
そのため、説明書や仕様に沿って、使い方を知っておかなければなりません。
また、操作性を重視するためデザインの汎用性は低いです。
CMSは、一般的に既成のデザインがテンプレート化されているケースが多いため、デザインの自由度は制限されます。
テンプレートで定義された範疇を超えるデザインは適用できないため、導入する際は何に重きを置いて更新するかを検討する必要があるでしょう。
そして、セキュリティ問題が伴います。
特にオープンソース型については、使用している企業も多く汎用性が高いため、ハッカーなどに狙われやすいというのが難点です。
CMSが便利なケース
ホームページ制作において、必ずしもCMSを導入する必要はありません。
CMSを導入した方がよいケースは様々ですが、一般的には以下のケースで有効です。
・ホームページの更新頻度が高く、外注先に都度依頼している
・リアルタイムな情報発信を多く必要とする
・ホームページのページボリュームが膨大
・ホームページの更新担当が複数人いる
・更新担当が辞めてしまい、引継ぎの必要がある場合
これらの条件に一つでも当てはまる企業の場合は、CMSを導入した方がよいとされています。
また、メリットでも記載した「スマホサイトの自動生成」についてはCMSの強みと言えるでしょう。昨今ではスマホユーザーの利用者数は80%以上とされており、Googleからの評価を考える上でも重要な要素の一つです。
CMSが不要なケース
逆に以下のケースの場合は、CMSの導入はおススメできません。
・ページ数が少なく、業者委託の方が低コストになる
・月に1回あるかどうかなど、更新頻度が少ない
・高いデザイン性を必要とする場合
・脆弱性が課題となるセキュリティの問題がネックな場合
上記の項目に当てはまる場合は、CMSにはあまり向いていません。
ホームページ制作にあたって「自社更新ができる」ことはCMSの強みであり魅力の一つですが、一番の目的が更新性の充実かどうか今一度確認してみましょう。