一般的なホームページ制作スケジュール

ホームページ運用・運営

ホームページ制作の際には、制作会社によって大きく3段階にスケジュールが取り決められます。

1、発注フェーズ

2、制作フェーズ

3、公開後フェーズ

1、発注フェーズ

制作会社から見積り・提案を精査して発注をかけるまで の期間を言います。

1-1、ホームページを作る目的を明確にする

「何のためにホームページを作るのか」という目的を決めましょう。

具体的には、問い合わせを増やしたい(集客)、採用情報を充実させたい(採用)などです。

1-2、コンセプト・ターゲットを明確にする

「誰に売るのか」という対象ターゲットや、「どんな印象を持ってもらいたいか」というコンセプトになります。

ここでは、会社のカラーや方針やビジョンに則るケースが多いでしょう。

1-3、ヒアリング

目的・ターゲット・コンセプトが明確になったら、それを元に深掘りのためのヒアリングを行います。

このヒアリングによって、どんなページが必要になるのか、どんな機能が必要になるのか、サーバーやドメインについては、現状のままで問題がないかなどを確認していきます。

1-4、見積り・提案書

ヒアリング内容を元に、制作会社側で見積りと提案書を作成します。

早ければ2~3営業日以内、遅くとも1週間以内が一般的でしょう。ただし、システム要件などを確認する場合については、開発者に確認する必要があるため、3週間くらいは見ておきましょう。

1-5、契約

見積りや提案内容を、依頼者の社内で精査してもらい最終的な契約内容を確認します。

軽微な修正も、この時までに確定させます。

2、制作フェーズ

2-1、ワイヤーフレームの作成

ホームページの基盤・骨格となる導線を考えていきます。

具体的には、どのページをどこに配置するか、どんな写真を適用するか、ボタンを設置するかなどです。

この骨格が形成されることによって、ワイヤーフレームを元にデザインを作成していきます。

2-2、デザイン制作

見た目や使いやすさ「UIやUX」の観点からユーザビリティを意識したデザインを制作していきます。

例えば、初めてホームページに訪れたユーザーに対して飽きないような仕掛けをデザインするとか、シンプルな構成にして分かりやすくするとか、スライドを想定して業務写真をデザインするなどです。

2-3、開発・コーディング

デザインしたものに動きをつけていきます。設計図に基づき施工するイメージです。

クリックやタップすると別ページに飛んだり、トップページのメインイメージにアニメーションをつけたりします。

システムの内容によっては、技術者によって開発が必要な場合もあります。

2-4、納品前チェック

文字校正、リンク切れチェック、スマホチェック、表示崩れがないかレイアウトチェック、問い合わせフォームなどの動作確認、表示速度に問題がないか、エラーページがないか等

様々なチェックを得て、公開に踏み切ります。

また、公開前にはメール設定を同時進行で行ってもらいます。

2-5、DNS切替

ここまで、テストサーバーでホームページの中身を制作しています。

これを本番のサーバーにupし、メール設定など問題なければドメインの情報を切替えます。

2-6、納品・公開

ドメインを切替えたら、ホームページが正しく表示されているか、メールが正しく送受信できるかどうかを確認します。

ここで修正や不具合がなければ、公開完了となります。

3、公開後フェーズ

3-1、検索エンジンにクローラー申請

公開をしただけでは、検索順位には反映されません。

クローラーと呼ばれるGoogleの巡回ロボットに対して「こっちに来てもいいよー」という案内通知を申請する必要があります。

Googleのほかには、YahooやBingに加えるといいでしょう。

この申請が完了したあと、数日~数週間で検索順位に反映されます。

ただし、検索順位の上位に位置できる保障はありません。競合サイトが多ければ多い程、上位に上がるまでには時間がかかる上、場合によっては、SEOに対して別の対策を取る必要が出てくる場合もあり得ます。

3-2、Google AnaliticsおよびSeaech Consoleの設定

Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。この2つを登録しておくことによって、ホームページのアクセス数・検索キーワードなどが解析できるようになります。

3-3、ホームページの定期更新

Newsや製品情報など、更新できるページについては出来るだけ更新していきましょう。

ホームページは作ったら終わりではなく、作った後の運用が最も重要となります。

定期的な更新は、ユーザーへの信頼度を高め、SEOについても地道に期待できます。

3-4、SNSなど外部ソーシャルで発信

SEOは確約できるものではないので、複数の効果的とされる施策を地道に重ねていくことでその信頼性を高め、結果的に効果を発揮していきます。

近年では、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)なども情報発信ツールとしては有用です。合わせて活用していきましょう。