「かっこいいホームページが出来たのに人が来ない!」なんて悩みをもつ企業は少なくありません。ですが、ホームページを新しくかっこよくしたからと言って、人が来る保障はありません。
ホームページを作ったが成果が出ないのは何故?
「制作」と「集客」はホームページ制作において別だからです。
具体的には以下の2つに分類されます。
制作面での問題点:見たい情報がホームページにないから
集客面での問題点:人がいる場所にホームページがないから
①見たい情報がホームページにない
ホームページを開設する理由と、掲載情報がマッチしていない場合に起こりやすい課題です。
「何のために作るのか?」
「なぜホームページを作る必要があるのか?」
「ユーザーはどんな情報を欲していると予想できるのか」
このような条件に対し、目的のピントがズレていた場合は集客に繋がりません。
また、目的が多い場合も情報が盛り込まれるため、同様に集客に繋がりにくいです。
(例)問い合わせを増やしたい
⇒ターゲットを絞る
⇒目標件数を考える
⇒持ってもらいたい印象はどんなイメージか決定する
⇒独自性・具体性のある情報を集約・整理し提供する
以上のような『コンセプト』を定義することが集客への一歩になります。
見たい情報がホームページになかった事例
~建設会社の例~
リニューアル前:10年以上前のデザインと更新しにくいシステムのため、長年放置されていたが、採用で思うように成果が出ないためホームページの見直しに至った。
コンセプト:コーポレートカラーである赤と青を基盤に、親しみやすく独自性のある印象に。新卒向けにLINE調のコメント記載。各メンバーにはあだ名を用いた。
リニューアル後:採用面では「座談会」「代表メッセージ」事業面では「リリース情報の更新」をメインにしており、自社更新が可能な仕様に変更し、求職者からの応募数が増加した。
~製造業の例~
リニューアル前:昔は最新とされたFLASHを使用したデザインで、近年の検索順位は落ち込んだ。自社更新もしにくく利便性が低いため、ユーザからの反響も少なかった。
コンセプト:既成デザインを用いたデザインテンプレートを用いてリニューアル。
写真や原稿を型に流し込み、トップメインでは工場の規模感が伝わるように動画を掲載。
リニューアル後:製品情報や実績内容を自社更新で簡単なCMSを導入。元より使用していたワードプレスのバージョンアップ版を採用することで利便性の向上を図れた。
見た目は今風のホームページに様変わりし、全体的に見やすくシンプルなビジュアルになった。
実績例で掲載しているように、集客に繋がりにくいボトルネックが存在し、解決するためにホームページを見直しています。
また見直す要件も、ホームページの内容の他にサーバーの仕様・ドメインの情報など最適解はユーザーごとに様々です。
②人がいる場所にホームページがない
ホームページを公開したあとは、集客のためのサイト育成です。
まず、ホームページを作ったら、原点に戻って考えてみましょう。
そのホームページは「誰のための、どんなサービス」ですか?
集客したいターゲットや、見てほしいコンテンツによって、集客手段は以下の媒体に分類されます。
1、ポータルサイトの活用
Suumo、グーnet、Indeed・リクナビ・マイナビ・エン転職・ハローワーク・タウンワークなど、CMや広告などで「ユーザーに認知力が高い媒体」
Webに限らずテレビや動画などでも宣伝されているため知名度が高く、一定数のユーザーが利用しています。
(例:不動産、中古車、生命保険、就職/転職など)
2、SNSの活用
Instagram・Facebook・Twitterなど「日常的に気軽に利用しやすい媒体」です。
誰でも気軽に簡単に利用できることから、個人ユーザーが集まりやすくBtoCに効果的です。ビジュアルに自信のある業界や企業であれば、写真の掲載により一層注目されやすくなるでしょう。定期的な更新をしながら、ユーザーの興味を惹きつけましょう。
(製菓、サロン、アパレル、飲食、アプリ関連など)
以下は、業種問わず活用していきましょう(反社会企業等は除く)
3、有料広告への出稿
ホームページをリニューアルまたは新規に開設して間もなくは、未だ検索エンジンに浸透していないことが多々あります。
公開後、一刻も早くPRしたい時には「PPC広告(1クリック課金型広告)」を推奨します。
有料ですが、必ず検索順位に表示され、一定期間ユーザーの目に止まります。
4、地道なSEO
最後はSEOです。余計なコストをかけず中長期的にじわじわと上位を狙うのなら、この手法が望ましいでしょう。
ただし、即効性の効果はなく、ある程度の修正や改善を見直していくことで少しずつ変動するものですから、スグに結果を求めないように気を付けましょう。
ホームページを作ったあとは、一緒に育っていくつもりで試行錯誤を繰り返していきましょう。成果に繋げるプロセスは地道な努力によって培われます。
また、中長期的に見直しをしながら、段階を踏んで改善を試みることが重要と言えます。