物事を継続的に続けるためには、管理責任が付きまといます。
異国に旅行しようと思えば、パスポートの取得・更新が必要なように、
ホームページの維持も、継続して使用し続けるための管理責任があります。
では、最低限に必要な保守内容を見ていきましょう。
- ドメイン・サーバーの保守
- SSLサーバー証明書の取得・更新
- 外部サービス仕様の連携調整
- CMSのバックアップ・バージョンアップ
- 開発用テスト環境の保持
1、ドメイン・サーバーの保守
ドメインとサーバーは、ホームページやブログを開設する上では必須です。
個人のアフィリエイターでも、例外なく必ず取得せねばなりません。
まず、ドメインとは
「このホームページはここにあるよー」という証明書のこと。一般的にはよく住所や表札で例えられます。住民票みたいなものですね。
取得の際には、希望する文字羅列を決めて、取得が可能かドメインの専門サイトまたは使用するサーバーで申請する必要があります。基本的には他者と被らないように世界で一つのため、早い者勝ちです。
このドメインを取得することによって、ホームページの作成・更新・移設などが可能となります。
次に、サーバーとは
サーバーは、ドメインを管理する箱です。ドメインが住所や表札であるなら、サーバーは家で例えることが出来ます。
仕組みとしては。ユーザーがネット検索した際に、サーバーを経由してホームページを見るという流れです。サーバーはレンタル仕様となっており、専属でドメインを預けるための「専用サーバー」と複数のドメインを登録できる「共有サーバー」の2種類に分けられます。
以上のように、ホームページやブログサイトというのは、ドメインとサーバーの管理によって成り立っており、この2つを管理・運用・更新することによって、私たちは見たいサイトや情報を見ることが出来るようになっています。
2、SSLサーバー証明書の取得・更新
SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、インターネット上の情報を暗号化して送受信する仕組みのことを言います。
具体的には、決済機能が伴うショッピングサイトなどで個人情報を管理する際に、第3者によって盗み見や改ざんを防ぐための措置として重要視されます。
近年では、Googleの推奨する施策の一つとなり、SSLの設定をしていない企業サイトやブログなどは「安全ではないサイト」とみなされ、検索順位にも影響すると言われています。
スマホユーザーからは、検索窓に「安全ではない通信」と表示されるため、信頼を損ねる結果に繋がってしまうこともあります。
SSLはどこで設定するのか?
契約しているレンタルサーバーで設定が可能です。またサーバーの種類によっては、無料で導入できるタイプのものと、初期費用がかかるタイプのものがありますので、契約しているサーバ―のホームページで確認して使用しましょう。
3、外部サービス仕様の連携調整
外部サービスとは、ホームページを除くツールのことで、Facebook・X(旧Twitter)・InstaglamなどのSNSが一般的です。
その他、ショッピングサイトなどであれば決済機能の入った外部システムや、外部の予約ツールなども対象となります。
これらのサービスも、Web上で仕様の変更が必要な場合はメンテナンスやアップデートを実施する必要があります。
また、ホームページと連携する際には、条件や契約内容を確認しておきましょう。
4、CMSのバックアップ・バージョンアップ
ホームページの更新を業者委託する場合を除き、多くの企業はホームページを自社管理することでしょう。その際に、CMSと称されるコンテンツ管理システム(Content Management System)を用いることが多くあります。
ワードプレスなどのCMSは、言わばソフトウェアのようなもので、管理や維持をしていくためには、登録されているプログラムに不具合がないか、正常に作動しているか、等の定期的な見直しが必要となります。ホームページを使用する際に懸念される、脆弱性対策の一つとして必要不可欠と言えるでしょう。
また、バックアップとは現状のデータを間違って消してしまった場合などの復元に便利です。定期的なアップデート・バックアップを心がけましょう。
5、開発用テスト環境の保持
開発用テスト環境とは、ホームページを制作する際の環境のこと。
ホームページは、テスト制作期間と本番公開期間に分かれて、お客様に確認・納品するものです。
テスト制作期間では、一般ユーザーに公開するまでの制作途上内容を、依頼者と制作者の双方で確認します。この時点ではまだ下書きになりますので、色味やレイアウトなどの修正が容易なのです。
本番公開期間では、制作したものをインターネット上にアップし一般ユーザーに見てもらいます。
本番公開が終わってもテスト環境を通じて、仕様変更や確認を実施したり、機能の再編や追加などができるため、本番公開環境とは別にテスト環境の管理も重要となります。