『日本の歯科医師と現状』

 

日本において歯科医師は、医師とは別の国家資格となっています。歯科医師になるためには、歯科医師国家試験にパスしないといけません。歯学部を卒業し、歯科の学士を取っただけではなれません。

歯科医師国家試験の受験資格として、原則大学の正規の過程を修了したものおよび見込みがあるものです。国家試験をパスすると厚生労働省から免許が与えられます。これにより独立した歯科開業を行うことができます。さらに、医療機関の開設者になるには免許取得後1年以上の臨床研修を修了しなければいけません。

 

現在、日本では歯科医師の過剰により受療率の低下が問題となっています。これを歯科医師過剰問題と言われています。全国統計によりますと、コンビニエンスストアの店舗数よりも歯科医師が多いことがわかっています(2011年調べ)。

歯科医師の収入が減少していて、過当競争、予防知識の周知、再発率低下、人口減少、格差社会による収入の低下による歯科医院の治療優先度が下がっています。

歯科業界において、経費の削減のために治療外での技工作業等を行うことによる労働の長時間化、人件費の削減のためにアシスタントを雇わないケースも見られます。保険点数の決まってない技工物に対しての値下げを要求されていたり、未承認の歯科材料の使用や、中国、東南アジア製の技工物の導入問題もあります。

東京では一日一店舗のペースで歯科医院が廃業しています。