『歯科医院と歯科衛生士』

 

日本で、歯科衛生士は1948年に制定された歯科衛生士法に基づいた国家資格です。歯科医師の指示のもとで歯科予防処置、歯科診療補助や歯科保健指導などを主に行う歯科医療職になります。また、単独で診断、治療、レントゲン撮影などは行えません。

現在、歯科衛生士は需要の多い職業だそうです。その理由の一つとして挙げられるのが離職率の高さが指摘されています。また歯科医師側でも、歯科衛生士を「職場の花」としての位置づけをする意識があるそうで、若年層の歯科衛生士を雇用する傾向にあるようです。

 

以前まで歯科衛生士は女性限定の職業であったが、現在では男性にも資格を取る権利が与えられています。男性歯科衛生士は現在、極少数だが存在しています。近年、大学に歯科衛生士養成課程が新設されてからは男子生徒も増えてきているそうです。ですが、歯科衛生士養成学校の募集がほとんど女子のみとなっている場合が多く、資格を取る機会が不均衡となっているのも事実です。現状、確認されている男性歯科衛生士は43名ほどしかいません。(平成24年調べ)

 

資格の取得方法は、専門教育課程を修了し、歯科衛生士国家試験に合格した者が、歯科衛生士となれます。3年制の専門学校や短期大学での養成が一般的です。ですが、歯科医療の高度化や多様化に伴い、大学や大学院でも養成課程があります。